我々のような一次診療の病院に変わって困難な治療を行ってくれる、整形外科専門の獣医師集団「ONE for Animals」。彼らは年間400件ほどの整形症例を扱っていると言います。これは単に症例を診ているのではなく、年間400件の整形外科手術をしているということですから、その経験値は相当なものでしょう。扱う症例を見ても骨折をはじめ、椎間板ヘルニア、関節炎、脱臼や靭帯損傷など様々で、設備的にも技術的にも一次診療では難しい症例ばかりです。いま日本において、これほどの整形外科手術を行っている病院は無いでしょうし、そもそも彼らのように専門医集団としてグループで活動している人たちはいないのではないでしょうか。これほどの症例件数を何年間にも渡って扱い続けているということは、信頼という裏付けがなければできないでしょう。もしトラブルが起きていたら、手術依頼もなくなるはずですからね。

また、一次診療の病院にとっては、ONE for Animalsに二次診療をお願いすることで、的確な治療をしてくれるということ以外にもメリットがあります。彼らに依頼することで、我々は最新技術を勉強することができます。彼らは常に最新のレポートに基づいて手術をしているので、情報がアップデートされているからです。

個人病院であれば独自のやり方でもいいのでしょうが、専門職はそういうわけにいきません。専門医である以上、常に最新の手法で高い技術を維持してもらってこそ、我々が治療困難な症例をお願いする理由となります。それをやり続けているのがONE for Animalsなのではないでしょうか。彼らは、今現在で年間の整形外科手術400例ですが、まだまだ増えていくことと思います。そして、技術進歩はめざましいですし、なによりまだ若いですから、これからの活躍に期待したいですね。